能登半島地震被災地支援活動③

能登半島地震被災地支援活動③

令和6年2月21日

場所:珠洲市役所

令和6年2月21日、能登半島地震支援活動に行ってきました。この活動は、災害支援鍼灸マッサージ師合同委員会(DSAM)を通しての活動になり、今回は山田晃三先生が参加されました。今年元旦に起きた能登半島地震、日毎に増す被災の現状に心が傷む毎日でした。義援金はもちろんの事、何か手を差し伸べたい思いが皆様の中にもあったのではないでしょうか。1月15日に所属します(一社)岐阜県鍼灸師会より鍼灸あマ指師の災害ボランティア募集の一報が入り、すぐにエントリーをさせていただきました。

先発隊は1月より入っており、道路の復旧は進んでいるものの、金沢市から通常2時間のところ4時間かけて現地入りした情報や、万が一車がスタックした場合を考慮し、スコップ等の道具や寝袋等の防寒具等も車載すること。珠洲市現場周辺には宿泊施設が無いため、宿泊する際は金沢市まで引き返さなくてはならない。食料や水の持参等、非日常的な情報が続々と入り緊張感が増しました。

当日は岐阜を早朝出発。岐阜市内の女性鍼灸師と2名体制で入りました。被災地に入ると、傾く家、半壊している家が目に入り、被害の大きさに目が奪われました。
珠洲市に入り、メイン通りから海岸線を通りにルートを取り入ってみました。地殻変動で下水管が浮き上がり、海岸線の鵜飼地区は津波も有りましたので、全壊の家ばかりで言葉を失いました。
今回は、珠洲市役所職員対象の支援者支援活動です。庁舎5階の議会事務局であった部屋に「医務室」と張り紙があり、DSAMが準備した備品類を施術出来るように設営から始めました。役所総務課の担当者が30分枠で事前に予約を取っていただけており、殆どの方が今回初めて鍼を受ける方でしたが、「また受けたい。」と言う方ばかりで、11名の施術を行いました。

私達が入った2月21日で被災51日目。市職員も被災者であり、日常の生活も困難であるが、市民を優先して寝る間も惜しんで業務に当たられており、市役所の空いたスペースにて寝袋で仮眠している。食事も、支援物資の段ボールの脇にある電気ポットや電子レンジで、支援品のレトルトやカップラーメンを作り、交代で立って食べている状況でした。
今回の11名の職員に共通しているのが、下肢の浮腫と極度の冷えでした。先に記した環境によるのも含めて、慎重に当たる必要性を感じました。私達鍼灸師は、ついつい困っている人をみると「自分の技術で何とかしたい」と意気込んで自分の施術を押しつけがちですが、こういったケースを含め、今一度「目の前の方が何を求めているのか」心を寄せて関わらせていただき、施術よりもケアを優先する事も大切ではないかと感じました。

 
 
 
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