能登半島地震被災地支援活動②
令和6年2月9~11日
場所:珠洲市役所
令和6年2月9~11日にかけて、日本鍼灸師会会員として災害支援鍼灸マッサージ師合同委員会(DSAM)を通して、小椋賢二先生が珠洲市被災地支援に参加しました。
珠洲市へは、金沢市から道路距離で140km以上あり、能登地震で被災された地域へ開通した道路が一本しか無く、また道路の陥落や段差、車の渋滞等で、金沢市から片道約5時間かかりました。珠洲市は、2月3日からボランティア支援の受け入れが開始されたばかりの地(地元鍼灸師会、日本鍼灸師会では1月29日から支援開始をしています)で、水道水の断水等、TV放送で見る以上に悲惨な現状がありました。
我々鍼灸師は、現地先発隊で医療支援に入っていた、珠洲市役所5階のDMATの部屋をお借りし、私は神奈川県在住の女性鍼灸師さん1名と一緒に珠洲市役所職員のケアに当たりました。市役所は住民等の出入りが頻繁にあり、灯油による暖房も効果なく室内は非常に冷えていました。鍼灸師によるケアを受けた市職員から聞いた内容として非常に疲れている・殆ど寝られていない・眠れない・疲れがとれない・不安等のストレス症状と思われる訴えや、腰痛・肩こり・頚部の凝り、頭痛の訴え等でした。その他、自宅が崩壊し、避難先の体育館の床に段ボールを敷いて寝ている、市役所職員は、発災後、休日が全くなく働いている等の話もありました。
鍼灸師によるケアの受けた後には、他の市職員にケアの状況を宣伝して頂ける等、ケアを受けた多くの方に良好な印象と施術効果を感じて頂けているようです。
また、DMATの医師・看護師が我々のケアの見学をされました。能登地震の被災地の復旧には多くの時間と人手等が必要です。今後も、被災地支援の情報等に注意をしていきたい思います。
一般社団法人 岐阜県鍼灸師会
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